ぜひ、なんとか、できれば、どうにかして、まぐれでもいいから、ああ合格したい。この季節、多くの受験生が吉報を待っている。
まぐれ「紛れ」偶然の好運にめぐまれること。まぐれあたり。「―でトップになる」
无论如何,尽可能,如果可以的话,设法,即便是侥幸也行,啊真希望考试合格。在这个时节,众多考生正盼着捷报传来。
先週、取材で訪ねた早稲田大学でも入学試験をしていた。大隈講堂の前に「父母休憩所」の立て看板があった。どんな空間なのか。のぞいてみると、100人近くが微妙な間隔をあけて、黙って座っている。8割は母親だろうか。
上周,借由采访机会,笔者进入了早稻田大学入学考试的现场。大隈礼堂前立着“家长休息处”的牌子。这是怎样的一个场所呀?稍稍看了一下,近100人保持着微妙的距离,静静地坐着。其中8成都是母亲吧。
聞けば、娘さんをひとりで東京にやるのが心配で、同行した人が多い。三重県からの母親は「けさも2人で必死に満員電車から降りました」。別の父親が、ぼそっと言った。「僕のころは休憩所なんてなかった。合格電報屋はいっぱいいたけれど」。そういえば、合否を電報で伝えるアルバイトを見かけない。
ぼそっと1 小声でつぶやくように言うさま。「―返事をする」(小声说话)
2 何もしないでぼんやりしているさま。ぼさっと。「―立っている」(发呆)
采访了一下,发现其中不少都是担心女儿一人前往东京考试而陪伴同行的。来自三重县的一位母亲说到“今天早上我们二人好不容易才从拥挤的电车上挤下来”。另外一位考生的父亲则喃喃说道“我当年考试的时候可没有什么休息场所。等待合格消息的人们把电报厅挤得满满地”。听他这么一说,倒发现真的没有看到发放录取通知电报的那些零工。
大学によって電文に特徴があって面白かった。合格は「オチャカオル」(お茶の水女子大)や「オバコワラウ」(秋田大)、「クジラガツレタ」(高知大)。不合格なら「ダイブツノメニナミダ」(奈良教育大)や「サクラジマバクハツセズ」(鹿児島大)などが知られていた。
おばこ:(東北地方で)少女。娘。
不同的大学其电报内容各有着独自的妙趣。录取信函有写着:“茶香” (茶之水女子大学),“少女微笑”(秋田大),“钓上鲸鱼”(高知大)之类的。如若不合格,则有“大佛含泪” (奈良教育大),“樱花岛樱花待放” (鹿儿岛大)等通知形式。
「アスワヤマニハナガサク」。こんな福井大の電報が「明日は」だから今回は不合格なのか、「花が咲く」から合格なのかで混乱したなんて笑い話もある。正解は足羽山(あすわやま)という地元の有名な山で、合格の意味だ。
也有诸如此类的笑话,比如福井大「アスワヤマニハナガサク」的这则电报,是用 “明日”来暗指此次成绩不合格吧,那么鲜花盛开便指成绩合格吗,真有些令人混乱。正确的理解是:足羽山这座当地的名山,具有合格之意。(注:足羽山发音与前面的明日山野同音,因而此电报易令人误会为“明日山野鲜花盛开”)
最近の合否判定はホームページに載せるほか、電話で受験番号を入力しても確認できる。いまや吉報は待つより、みずから受け取りにいくものらしい。じれったいような、怖いような。発表までの、あのせつない気分は変わらないけれど。
最近考试结果除了公布在网页上,还能够通过电话输入准考证号码进行查询。自己领取成绩比起等待捷报,(那种心情)似乎更为不易。因为其中的那种焦躁不安,那种担心。虽然直到成绩公布,一直都将是那种令人烦躁的心情。
奈良時代、朝廷には中央官庁が八つあった。中務(なかつかさ)省、治部(じぶ)省などは役所名から職務を言い当てるのもむずかしいが、兵部(ひょうぶ)省なら簡単だろう。軍政一切を取りしきった。
奈良时代,朝廷有八个中央政府机关。中务省、治部省等要从政府机关名称来说明他们所对应的职务恐怕有些困难,不过,如果是兵部则较为简单了。它承担军政的一切事物。
明治の初め、新政府は司法省、工部省など官庁名をいくつも考案した。それでも軍事をつかさどる役所には、兵部省の名をあてている。数年で陸軍省と海軍省とに分かれたが、「省」の格は敗戦まで揺るがなかった。
つかさ‐ど?る「司る?掌る」
1 職務?任務として取り扱う。役目としてそのことに当たる。「広告業務を―?る」
2 支配する。管理下に置く。「国を―?る」
明治初期,新政府也考虑过司法省,工部省等几个政府机关名称。尽管如此,还是把掌管军事的政府机关称之为兵部省。尽管数年后分为陆军省和海军省,但“省”的这一规格到战败为止都不曾动摇过。
いまの防衛庁の前身は、朝鮮戦争を機に設けられた保安庁だ。省でなく庁にとどめたのは、軍部の暴走を反省した戦後の知恵だった。だが防衛庁内では、省への格上げこそ悲願とされてきた。「庁のままでは予算を取るにも法令を作るにも不自由だ」「国防担当の役所が省でないのは日本くらい」。国会でもたびたび審議され、防衛省のほか国防省とする案も出た。
现在防卫厅的前身,是以朝鲜战争为契机设置的保安厅。其规格不是“省”而仅仅停留在“厅”级,这是战后反省军部过激的明智之举。但是在防卫厅内,正有人不断地恳请将其规格提高到“省”级。“如果一直是厅级,不管是在取得预算或是在制定法令上都存在不便”“承担国防任务的政府机关不是省级的也就是日本了”。国会也屡次讨论这个问题,甚至还考虑在防卫省之外再曾设国防省。
とうとう実現するかに見えた「省」構想が、また頓挫しかかっている。8年前の背任事件の記憶も消えないうちに、防衛施設庁幹部らによる談合容疑が発覚した。昇格どころではないだろう。
はいにん「背任」
[名](スル)任務にそむくこと。特に、公務員や会社員などが、自分の利益のために、地位?役職を利用して、役所や会社に損害を与えること。「―行為」
眼见着终于要实现的“省”的设想,又再次受挫。8年前的渎职事件尚未从人们记忆中消失,防卫设施厅干部们串通投标的嫌疑又被曝光了。现在哪里还谈得上什么升级呢。
林野庁や金融庁など「庁」にもいろいろあるが、たどった道はそれぞれだ。環境庁は5年前、省の仲間入りを果たした。対照的なのは社会保険庁だ。数々の不始末が露見し、「ねんきん事業機構」へと組織が縮小されることになった。降格である。
日本还存在着许多林野厅、金融厅等“厅”级部门,它们所行进的道路也各不相同。环境厅于5年前,成功地提升为省级。与此对比鲜明的是社会保险厅。它不检点之处不断曝光于世,而终被缩减为“养老金事业机构”,反倒降级了。
奈良の都にさかのぼる官界のしにせでも、背任の体質や談合の悪習を改善しない限り、「省」格上げに世論の支持は得られまい。今のままではむしろ「ぼうえい事業機構」と改名されても不思議はない。
回溯一下奈良都城的老政界,只要他们不改正渎职体系及投标中的恶习,在升格为“省”级方面便不可能得到舆论的支持。如果一味如此,那么即便被更名为“防卫事业机构”也就不以为奇了。[1][2][3][4][5][6][7][8][9][10][11][12][13][14][15][16][17][18][19][20][21][22][23][24][25]